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尾崎国子のヒンデローペン

Kuniko Ozaki’s Hindeloopen

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尾崎国子ヒンデローペンエッセイNo1

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ヒンデローペンの歴史

ヒンデローペンはオランダの北部に位置し観光と伝統工芸の小さな港町です。 17.18 世紀にかけて、オランダの重要な海洋貿易の玄関口でした。 ヒンデローペンの黄金期、世界中の交易を通じ、ノルウェー、インド、中国から持ち帰った民芸品や芸術品から大きな影響を受け、オランダ人の気質や風土と融合して、独自の色彩、デザインが生まれました。

現在、町のヒンデローペン博物館には18、19世紀の家具や生活用品、衣装、陶磁器などが展示され、当時のヒンデローペンの人たちの日常の生活が良くわかる展示がなされています。 お店や郵便局、ホテル、レストラン、のテーブルからドアー、壁やカウンターにヒンデローペンが描かれ、もちろんお土産やにはヒンデローペンが所狭しと並べられています。運河を背景に立ち並ぶヒンデローペンの町並みはまるでおとぎの国に出てくるような可愛らしいところで、一時間もかからないで回れます。でも中身はとても濃く、感動の連続。この感動を少しでも皆様にと、私の作品とともにヒンデローペンのアートのエッセンスをエッセイと写真と共にお送りします。

ヒンデローペンへ

アムステルダムから3回ほど電車を乗り換え、ローカル線の無人駅を降りるとプラタナスの天にも届きそうな並木道が、心地よく私を迎えをしてくれます。

どこまでも続く草原には馬や羊がゆったりと草を食み、一人降りた私を迎えるように集まってきます。

遠くに見えるヒンデローペンの塔が私を招いているようで、私の心をはずませてくれます。小川に沿った道をひたすらに、ヒンデローペンの香りを胸いっぱいに受けながら歩いて、はるか地平線に見える教会の白い塔をめがけて、いよいよヒンデローペンの町に入っていきます。