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尾崎国子のヒンデローペン

Kuniko Ozaki’s Hindeloopen

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尾崎国子ヒンデローペンエッセイNo3

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ヒンデローペンのスタジオ

ヒンデローペンの町の有名なアトリエは5件ほどあり、それぞれ個性的なヒンデローペン技法で描かれています。

1894年、若い彫刻家、ローシェがスタジオを開き、木彫りスタイルを画法に取り入れ、基本スタイルを確立してから今日まで、ヒンデローペンは伝統的な技法の解釈と作者の個性とが見事に合致し、すばらしい作品になっています。

今でもローシェスタジオには創立当時の技法を当時のまま伝えられ、作品が作られています。スタジオを訪れると、代々伝えられてきた技法から、堂々とした威厳すら感じられます。

数年前に訪れたときは倉庫のようなアトリエでしたが、今ではきれいになって、観光客が訪れています。そして、今は若い跡継ぎの方たちが、その誇りをスタジオに訪れる人たちに語っていました。

パンケーキのおいしいお店

ヒンデローペンで一番大きなヒンデローペンのお店はブーツマサンのお店で、一階がお土産とパンケーキ、2階には家具が所狭しと置かれ訪れた人に感動を与えてくれます。この店のパンケーキとコーヒーはとてもおいしく、そのパンケーキの大きいこと、そしてテーブルや椅子はヒンデローペンで彩色され、「食べるの大好き、描くの大好き」人間にぴったりのお店です。ぜひ訪ねて視てください。

「尾崎国子のヒンデローペン」を出版した年の秋、ヒンデローペンを尋ね、幸運にもブーツマさんのアトリエを拝見でき、その上、描いているところも見学できました。お礼に私の本をプレゼントしましたところ、「素晴らしし」と、ほめてくださり、うれしいやら少し恥ずかしいやら、複雑な気持ちで、(本場のヒンデローペンの町に日本人がヒンデローペンの本をプレゼントするなんて!)息子さんのピーターさんと記念撮影に収まりました。本をとても喜んでくれました。ヒンデローペンの歴史や博物館のことを調べていることを伝えると、ブーツマさんのヒンデローペンの古いコレクションをみせてくれました。

彼の若いときの写真や作品、そして歴史的な作品、大きなアトリエの埃を被った多くの古い作品の説明をしてくれました。

彼が作品を描くとき、驚いたことに、出来上がり迄、なんとはやいこと。筆が流れるように動き、作品が出来あがっていきます。

その間10分。ため息をついているうちの出来事でした。ブーツマさんご家族そろっての歓待に感謝し、益々ヒンデローペンが大好きになりました。